### ザ・マミィがクセになる理由|有吉の壁で話題の“狂気コント”を分析
#### 【導入】ザ・マミィとは?ネタで“狂気と共感”を行き来する異色コンビ
『有吉の壁』で毎回強烈なインパクトを残すコンビ、ザ・マミィ。
メンバーは、目の動きや声色で“狂気”を演じ切る林田洋平さんと、ほんわか癒し系で“緩衝材”的な役割を果たす酒井貴士さんの2人です。
一見「怖いのに笑える」「ヤバいのに共感できる」という両極を行き来する不思議なネタで、若年層を中心に「クセになる」と話題に。
特に『有吉の壁』では、限られた尺の中でも“空気を一変させる”芸風で唯一無二の存在感を放っています。
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#### 【実例分析】2023年10月18日放送の“ファミレス幽霊ネタ”
例えば、2023年10月18日放送回では「幽霊が経営するファミレス」の設定で登場。
林田さんは、淡々と怖いセリフを言いながらも笑顔を崩さない“無感情マネージャー”を演じ、空気を一気に“ゾクッ”とさせました。
酒井さんは常識人の店員役として巻き込まれ役を担当。
視聴者は「怖い、でもなぜか笑える」という絶妙な違和感に引き込まれます。
X(旧Twitter)では、「林田の無表情がじわじわ来る」「あの沈黙がクセになる」「怖すぎて逆に笑う」などの反響が相次ぎ、短時間でも強烈な爪痕を残しました。
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#### 【分析①】林田の“狂気キャラ”と空気の支配力
林田さんの強みは、表情・間・声色すべてで「不気味さ」を演出しながら笑いに変えること。
一切動かずにじっと見つめる、話し出したと思ったら急に抑揚ゼロのセリフを呟く──など、極端な“静”の演技が特徴です。
彼が画面に映るだけで「何か始まる」と視聴者に期待を抱かせる、まさに“空気を操る芸人”。
『有吉の壁』の即興ネタはテンポ勝負な側面がありますが、林田さんはその常識を真逆から突破してくるタイプです。
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#### 【分析②】酒井の“脱力リアクション”が共感を生む
林田さんの狂気を、観客目線で受け止めるのが酒井さんの役割。
「逃げ出したいのに止まってしまう」「変な状況に巻き込まれる」そんな“とまどいの演技”が、共感と笑いの両方を呼びます。
シュールで淡々とした展開の中に、彼の小さな動きや表情が「人間味」を加え、ネタに温度差を生み出してくれます。
この“強烈な異物×癒しの脱力”という組み合わせこそが、ザ・マミィの独特な笑いの構造なのです。
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#### 【筆者の体験談】「あのネタ、今でも忘れられない」
私が最初にザ・マミィを見たのは、「ボウリング場の幽霊」ネタでした。
林田さんがジッと一点を見つめるだけで、笑っていいのか怖がるべきか迷う…そんな感覚に襲われたのを今でも覚えています。
「これがコント?」という違和感と、「でも面白い!」という衝動。
ザ・マミィは、視聴者の“思考”よりも“感覚”を先に動かす芸人だと、心から感じました。
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#### 【まとめ】狂気と安心が共存する、新時代の空気芸
ザ・マミィは、「芸を“作る”のではなく、空気ごと“変える”」芸人です。
林田さんの緻密な狂気演技と、酒井さんの人間味あるリアクションは、視聴者の五感を刺激します。
『有吉の壁』という即興かつテンポ重視の現場でも、彼らの“異物感”は逆に武器になっているのです。
一度見ると忘れられない、静かに中毒性をもたらすコント芸。
それが、今ザ・マミィが“クセになる”理由です。
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