タチウオ釣り:豊後水道・宇和海の日中便(07〜13時)でタチウオを安定して釣るコツは、潮の向き×等深線(かけ上がり)×ベイト反応の三点を重ねて狙うこと。
この記事では、瀬戸内から豊後水道・宇和海の遠征ルートを前提に、時期・ポイントの絞り方/タックルと仕掛け/誘いの具体動作/船上の段取りまで、元船長の実戦目線で整理します。初心者にもわかりやすく段階的に解説。
- 日中便は潮の効くタイミング(潮変わり前後)と地形の変化(かけ上がり/ブレイク)を重ね撃ち
- ベイト感知=反応の棚に仕掛けを正確に入れる(10m刻みで棚を切る)
- テンヤは等速~やや速めの巻き+ステイ小刻み、ジグは速巻き→フォールのリズムが基軸
タチウオ、シーズンと時間帯|豊後水道・宇和海の日中便の強み
豊後水道・宇和海は黒潮系の影響と潮流の集中でベイトが寄りやすく、大型混じりで群れのサイズが安定しやすい海域。
時期:盛期は秋~初冬(9~12月目安)。春~夏も回遊次第でチャンスあり。
時間帯:この記事は07〜13時の日中便を前提。朝の潮変わり前後と、昼前後の二度目の潮の動きで食いが立ちやすい。
タチウオ、ポイント選び|等深線と潮筋の合わせ方
日中は地形+潮で探るのが基本。
・等深線の折れやかけ上がり(ブレイク)──反応が付きやすい境目です。
・岬の先端筋や島周りの張り出し──潮がぶつかってヨレができ、ベイトが溜まりやすい。
・ベイト反応の帯──魚探で縦に伸びる帯(10~20m幅)を確認、帯の上端から攻めて深く刻む。
メモ:反応が薄いときは船長の流し替え(角度・ドテラ/パラ)で潮の当て方を変えると一気に食いが出ることがあります。
タチウオ、タックルと仕掛け|テンヤ&ジグの基礎
テンヤ(船テンヤ)
- ロッド:6ft前後のテンヤ専用~ライトゲーム(やや張り強め)
- リール:小型ベイト(カウンター付きが便利)
- PE:0.8~1.2号/リーダー:フロロ5~8号+先糸ワイヤor太フロロ
- ヘッド:40~80号相当(潮流と水深で調整)
- エサ:サンマ/イワシ/コノシロ薄皮、縛り糸でまっすぐ固定
ジギング(ライト~セミライト)
- ロッド:6ft前後(高感度・反発強め)
- リール:小型ベイト/スピニング(ハイギア推奨)
- PE:0.8~1.2号/リーダー:フロロ6~10号+先糸ワイヤ推奨
- ジグ:80~180g(スリム〜セミロング)、速巻きに追従するモデル
- フック:フロントツイン+リア(状況で外す)
タチウオ、狙い方の手順|投入~回収の再現レシピ
- 魚探反応で棚を決める、船内マイクで共有:魚探反応の上端から10m刻みで攻める。
- 釣れた人がヒットした水深を見て船長へ、船長が何メートルでヒットと全員に連絡して釣りを再開する。
- ヒットした人の連絡で棚が決まるので:その棚から10m刻みで攻める。
- テンヤの基本動作:底を取らず中層を意識。等速巻き(1秒1回転目安)1秒1回転目安)→1〜2秒ステイ→小さく2へ〜3回トゥイッチ→再び等速。
違和感は聞きアワセ→重みが乗ったら巻き合わせ。 - ジグの基本動作:速巻き5〜10回→テンションフォール→2〜3回ショートジャーク→再加速。
フォールで触れる“コッ”が出たらすぐに巻き上げて乗せる。 - 当たらなければ:棚を±10mで微修正/ジグは形状と重さを一段替える。
タチウオ、トラブル回避と安全|指サック~高切れ対策
- 歯対策:先糸ワイヤor太フロロ+フィッシュグリップ/指サックは必携。
- 高切れ:フォール中の食い上げでテンション抜け→瞬間の合わせは禁物。テンション保って巻き乗せ。
- 手返し:ハリ外しを決め打ち(プライヤー常備)。写真撮影はクーラー投入後に。
タチウオ、持ち帰りと下処理|鮮度を落とさないコツ
- 血抜き:エラ切り→海水スカリで数分→速やかに氷海水へ。
- 曲がり防止:細長いのでクーラー内で真っ直ぐに。仕切り板があると◎。
- 皮目保護:擦れで銀箔が剥げやすい→キッチンペーパーで包んで持ち帰り。
元船長のひとこと|日中便で数を伸ばす現場の勘所
「魚探のベイト帯の上端から当たる棚が毎回違う」──これが日中便のキモ。
まず上端〜10m下を機械的に刻み、一度当たった棚に再投入して“追撃”。これだけで同船者と倍の釣果差がつきます。
潮が速い時は重めのテンヤ/ジグへ躊躇なくシフト。仕掛けをまっすぐ入れる人が勝ちます。
タチウオ、よくある質問(FAQ)
- Q. 日中便でカラーは?
- A. まずはシルバー系でOK。濁りや深い棚はグロー/パープルをローテ。
- Q. テンヤとジグ、どっちが簡単?
- A. 初めてならテンヤが棚合わせしやすくおすすめ。手返し重視はジグ。
- Q. 指何本サイズをねらう?
- A. 豊後水道は指3〜4本主体、時にドラゴン級混じり。
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