錦鯉の人気の理由を解説|有吉の壁で見せた全力コントと人柄の魅力
【導入】錦鯉とは?M-1王者であり“遅咲き芸人”の代表格
「こ〜んに〜ちは〜!」と叫びながら、全力でボケ倒す長谷川雅紀さんと、
冷静にツッコむ渡辺隆さんによるお笑いコンビ・錦鯉。
2020年のM-1グランプリでの優勝をきっかけに、“遅咲きの大ブレイク”を果たした芸人です。
しかし彼らの真価が発揮されているのは、賞レースだけではありません。
『有吉の壁』での体当たりネタや昭和感あふれるキャラ芸でも、
「全力でバカをやる姿」が多くの視聴者の心をつかんでいます。
本記事では、錦鯉の魅力を「有吉の壁」でのネタや演出に注目しながら、
芸風・人柄・時代性という3つの視点から徹底的に分析していきます!
【分析①】有吉の壁で見せた“昭和全開キャラ”がハマる理由
『有吉の壁』は、芸人たちがロケ先で即興のキャラネタやコントを披露する番組。
そこで錦鯉は、昭和の香り漂う全力キャラ芸を武器に、しっかりと爪痕を残しています。
長谷川さんが演じるのは、「体育教師」「おじさん店員」「情熱的すぎる一般人」など、
昭和的な暑苦しさと天然さが入り混じったキャラクター。
大声で叫びながら意味不明な行動を繰り返す姿は、一周回って“面白いを超えて愛おしい”レベルに。
渡辺さんはそんな暴走ボケを、あくまで冷静かつ抑えめにツッコむという絶妙なバランスで支えます。
そのコントラストが生み出す空気感は、他の芸人には真似できない“錦鯉ワールド”を作り出しているのです。
最近のバラエティは“洗練された笑い”や“おしゃれなネタ”が主流ですが、
錦鯉のような泥臭くて全力で、どこか不器用な芸風は、逆に新鮮さと懐かしさを感じさせます。
「こんなに全力でバカをやってくれる人が、今どきいるんだ!」
視聴者のそうした感情こそが、錦鯉のネタを“刺さる笑い”に変えている理由なのです。
【分析②】長谷川の全力バカ芸×渡辺の冷静ツッコミという最強バランス
錦鯉のネタは、「長谷川さんの暴走」と「渡辺さんの抑制」があってこそ成り立っています。
その真逆のキャラクターが生み出す“コンビの空気”は、多くの視聴者にとってクセになる魅力のひとつです。
長谷川さんは、50歳を過ぎても変わらない全力芸スタイル。
「パンイチ」「裸足」「全身タイツ」など、体を張った芸で恥も外聞もかなぐり捨てる姿勢が、
笑いを超えて“リスペクト”すら集めています。
一方、渡辺さんは非常に知的でクール。
ツッコミのワードセンスは鋭く、あくまで冷静に、でも確実に長谷川さんを支えるポジションに徹しています。
この“熱すぎるボケ”と“冷たすぎないツッコミ”の関係性が、
どんなネタにも“安心して見られる安定感”を生み出しているのです。
『有吉の壁』でも、2人のスタイルは一貫していて、
ロケ地での即興コントでも役割が明確かつ、反応がリアルなため、
観ている側が「自然と笑ってしまう」空気が作られます。
ただのキャラ芸ではなく、コンビの人間性と関係性そのものが笑いになっている——
これこそが、錦鯉の強みなのです。
【分析③】SNS・CMでも伝わる“愛され人柄”が人気の決め手
錦鯉がここまで広く支持されている理由は、
ネタの面白さだけではありません。人柄そのものが“好かれている”芸人でもあるのです。
長谷川さんは、過去に苦労してきた経歴を隠さず語ることで、
“遅咲き芸人”として多くの共感を集めています。
アルバイトをしながら芸を磨き、50歳でM-1チャンピオンになるという逆転ストーリーは、
「夢をあきらめない大人」として多くの人の心を打ちました。
その一方で、天然で人懐っこく、どこか憎めない性格がにじみ出ていて、
CMやバラエティでも「笑えるけどほっこりする」という空気を作れる数少ない芸人でもあります。
渡辺さんもまた、冷静で頭の回転が早く、
暴走する長谷川さんにツッコみながらも“絶対に否定しすぎない”やさしさを持っています。
SNS上でも「錦鯉かわいい」「癒される」という声が多く、
芸能人としてではなく“人として好かれている”というのが、彼らの大きな強みです。
その結果、バラエティ番組だけでなくCMやラジオなどにも起用され、
まさに“国民的芸人”としてのポジションを着実に築いています。
【まとめ】時代に求められた「全力でバカをやれる芸人像」
錦鯉は、笑いの技術やトレンドに頼らず、“全力でバカをやる”ことを貫いてきたコンビです。
それは、時代の空気が変わっていく中でも、変わらない「芸人らしさ」の象徴とも言えます。
『有吉の壁』では、若手芸人がどんどんキャラを生み出す中、
錦鯉は“ありのままのキャラ”で勝負をし、むしろその不器用さや必死さが笑いにつながっているのです。
何度すべっても、何歳になっても、全力でネタにぶつかる。
そんな姿勢が、今の視聴者にとっては「勇気」や「癒し」にすらなっているのかもしれません。
これからも、錦鯉はきっと
“おじさん芸人”の星として、たくさんの笑いと元気を届けてくれるでしょう。
笑って泣けて、元気がもらえる——
そんな「新しいタイプの国民的芸人」が、錦鯉なのです。
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