元船長が教える、アジの釣り方|瀬戸内実践ガイド(昼の部)
【元船長のひとこと】瀬戸内でアジを狙うなら、砂地でアジの魚影を見つけてアンカーがけして、アミエビを撒いてアジを集めて釣る方法です。アジを集めるのに時間がかかることもありますが、アジが釣れはじめると、多くのアジを釣ることが可能です。潮が当たっている場所で過去に釣果をあげたことがある場所とアジの群れが見える(集まっている)場所をまず探しましょう。
もう1つの方法は、瀬についているアジを狙う方法の2つがあります。漁礁のアジの群れを魚探でチェック。スパンカーを張って船を風にたて、潮流に船を流してアジを釣ります。この釣り方では、一気に釣れ出すことが多いです。
アジ実践ガイド、釣れる時期と昼の動き
瀬戸内のハイシーズンと時間帯
アジは春〜初夏・秋が釣りやすい季節です。昼でも釣れますが、朝の潮が動く時間と日中の潮変わり前後が特に狙い目です。
昼にアジが着きやすい場所
- 漁礁の潮あたりの良いところ:潮が当たりやすく、イワシなどのベイトが集まりやすい。
- 船道(掘れて深い筋):流れが通って酸素が入りやすい。
- 潮目(海面の線):ゴミや泡と一緒にベイトが寄りやすい。
- 岩礁と砂地の境目(ブレイク):地形変化で流れが緩み、待ち伏せしやすい。
アジ実践ガイド、仕掛けはこの2つから
① ライトゲーム(ジグヘッド+ワーム)
- ロッド:7〜8ft ライトゲーム(UL〜L)
- リール:スピニング2000番クラス
- ライン:PE0.3〜0.5号+リーダー4〜6lb
- ジグヘッド:1.0〜2.0g(風や水深で±1g調整)
- ワーム:2inch前後のピンテール/ストレート
- カラー:昼はクリア・スモーク・ベイト色。濁り時は白・チャート。
初心者は軽め(1.0g)から始め、底を取りづらければ重くします。根掛かりしにくく、ピンポイントに届くのが利点。
② サビキ(堤防〜岸壁で手堅い)
- 竿・リール:ルアーロッドでも可(2.1〜3.6mの磯竿が快適)
- ハリ:3〜5号(豆アジ〜中アジ目安)
- カゴ:①流し釣りは、小型の30~40号でOK(足元狙いは下カゴが扱いやすい)
- アンカーがけ釣り:大型の80~120号でOK(下カゴが扱いやすくトラブルも少ないのでおすすめ)
- エサ:アミエビ
足元〜斜め前にコマセを効かせ、同じタナを丁寧に通すのがコツ。群れが回ると短時間で数が伸びます。
アジ実践ガイド、誘い方と合わせ(昼の基本)
ライトゲームの動かし方
「ゆっくり巻く → 1〜2秒止める → 軽くトゥイッチ」を繰り返します。
タナは中層〜ボトム。反応が遠い日は巻きを遅く・止めを長くに変更。
小さな「コツッ」に対しては聞き合わせで十分。弾かず、竿をそっと横に引いて乗せます。
トゥイッチとは?
トゥイッチ(twitch)とは、ルアー(ジグヘッド+ワーム)を竿先で小刻みにチョンチョンと動かす操作のことです。
英語の「twitch」は「ピクッと動かす」という意味で、ルアーを小魚が逃げるように見せるためのアクションです。
実際の動作は、竿先を5〜10cmだけ軽く動かすイメージ。リールは巻かず、竿先で軽く弾くだけでOKです。
その後1〜2秒止めることで、ワームがヒラヒラ沈下して食わせの間になります。
つまりこのリズムは、「巻いて見せる → 止めて食わせる → 軽く誘う」を繰り返す動作になります。
サビキの動かし方
同じタナで上下10〜20cmの小刻みアクションだけでOK。
コマセが効き始めたら動かしすぎない方が食いが安定します。
【実戦メモ】「釣れない時間」は、仕掛けではなく場所とタイミングを見直すのが先。
潮が当たる面・潮目のライン・足元の深い筋を順番に打ち直すと、群れの入りに合いやすくなります。
アジ実践ガイド、瀬戸内の実績ポイント例
- 姫島周辺の船道:潮が通る時間帯に群れが差す。角と先端の潮目が合図。
- 祝島の漁港:風裏でも潮が当たる面なら日中もチャンス。ベイトが見えたら即タナ合わせ。
アジ実践ガイド、まとめ(昼の要点)
潮が当たっていて、ベイトが集まっている場所を意識すれば、昼でもアジは狙って釣れます。
まずは場所とタイミング。その次にタナとスピード(止める時間)を微調整――これで安定します。


